※18禁です。
※現代パロです。凌統大学生甘寧社会人・・・あんまり幸せな感じじゃないのでそのへんを踏まえて、OKな方はどうぞ。
「凌統、今から来いよ」
甘寧の電話はいつも突然だ。
刺をさされたとき
こいつ馬鹿か。今何時だと思ってんだっての。本当、人の迷惑考えない奴。自己中。
「無理」
「冷てーなぁ、ヒマなんだろ?大学生」
「暇って決めつけんなっての。レポート今日中に終わらせないといけないからつーか何時だと思ってんだ」
「あー?一時だろ?」
「夜中のな。そんなわけで、無理。切るよ?」
切ろうとした携帯から「ちょっと待てよ」という言葉が聞こえて、もう一度耳に押し当てる。
「何」
「なに、じゃねーだろ。俺とレポートどっちが大事なんだ」
「レポート」
「冷てーなおい冷てーよ!俺はこんなに会いてーのに」
「知るかっての。ヤりたいだけならデリヘルでも頼めば?」
「俺は凌統がいいんだよ。なあ、来いって」
「嘘つけ。無理なもんは無理」
「んだよ、つまんねぇな」
ぶつり。あっけなく電話が電話は切れる。
「つまんねぇって、何だよ」
そんな自分の悪態は、もう切れてしまった電話の向こうには届かない。
最後に聞いた甘寧の声がとても冷たくて、何とも言えない焦燥感に身が焼ける気分だ。怒ったのだろうか。自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる。
くそ、なんで俺があんな奴の為に焦らなくちゃいけないんだ。そう思いながら、上着を引っ掴んで家を出た。
車を飛ばして15分、アパートの階段を上り、インターホンを押す。一度、二度。三度目でやっとドアノブが回り、甘寧が顔を見せた。
「あ?なんだお前どうしたよ」
「あんたが来いって言ったんだろうが」
「あぁ、そうだった。まぁ入れや」
そうだったって何だ。会いたいと言ったその口で、凌統がいいんだと言ったその口で、そうだったって何だ。
あんなの出まかせだってわかってたけど。いろんな人に言ってるんだろうって、わかってたけど。
けどあんたが言ったから、だから俺はレポート放り出して来たってのに。
来なきゃよかった。これじゃ俺が馬鹿みたいだ。
「帰る」
「待て待て、悪かったって」
何に対しての悪かったなんだ、それは。絶対わかってないだろう。
ぐいと腕を引かれて一歩、室内に踏み込む。
扉が閉まる音が聞こえて、ああ、と思ってるうちにその扉に押し付けられて、ああ、と思ってるうちに服をはぎ取られて、ああ、と思ってるうちにキスをされて、ああ、と思ってるうちに舌突っ込まれて、ああ、もう抵抗する気なんか失せちまった。
「は、っ」
甘寧の指は乱暴に俺を暴く。俺の醜い欲情を、劣情を、容赦なく暴く。
胸を撫で回され、乳首抓まれて、膝から力が抜けそうになる。そんなみっともない真似してたまるかと、両足を突っ張って堪える。そんな俺に気づいているんだろう、甘寧がにやりと笑って俺の耳に噛み付いた。
べろべろと耳の穴を犯されながら、太股を撫でられ、乳首弄られて、息が荒くなる。変な声出そうになるのを必死で堪えていたら苦しくなって、酸素を求めるようにのけ反ったら、扉に後頭部をぶつけた。
「すげぇ音」
「いって・・・」
「声出せよ」
下着を下ろされ直接握り込まれると、頭がくらくらする。声を出すなんて冗談じゃない、死んでも嫌だ。その意を込めて、目の前の入れ墨の入った首に噛み付いた。
「いってェなぁ。まぁ、お前らしくていいけどよ」
「う、るせ」
「たまには素直にヨガんのもイイかも知んねぇぜ?」
甘寧はそう言い放ち、俺を床に引き倒した。後孔に指を捩込まれる不快感は眉を寄せて堪える。
「っ・・・」
何回やっても、この不快感には慣れない。慣れたくもないし。けど、こうされる事で生まれるのが不快感だけじゃない事を、腹立たしい事に俺は甘寧に教えられた。
快感を拾える場所、奥の方の一点が、早く早くと疼く。
「そう締めんなって、今してやるから」
「締めてな、っ」
声が、抑え切れない。
無神経に動き回る指がこりこりとその一点を引っ掻く度に、びくびく腰が揺れる。みっともない、こんな自分は嫌だ。嫌なのに。
四つん這いにさせられて、いきなり指が引き抜かれた。急に抜かれたせいで、後孔がひくついたのが自分でもわかった。浅ましい、恥ずかしい。こんなのは俺じゃない。
「ひくひくしてるぜ?えっろ」
「ふざけ、んなマジ殺す」
「腹上死なら殺されてもいいぜ」
「っ、あぁ」
殺してやる、マジで。言おうとしたけどできなかった。熱いものが押し当てられ、一気に押し込まれる。
「きっつ・・・力抜けよ」
「無理、む、無理だっ」
「動いた時痛ェぞ?いいのかよ」
あまりの質量に涙が滲む。痛い、わけじゃない。息が苦しいくらいにただ熱い。焼けそうに熱いそこから身体が全部溶けていきそうだ。力を抜かないと痛いってのは知ってるけど、力を抜けば途方もない快感が待ってるのも知ってるけど、そう簡単には、いかないんだ。
強張った背中をあやすように撫でられる。こんな時だけ優しいその手を心地よく感じてしまう自分に腹が立つ。愛されてる気がするなんて、錯覚なのに。
短く息を吸って、吐いて、少しずつ力を抜いて。埋め込まれたモノが気持ちいい所を突くように律動を始めて、俺はあられもない声を上げた。
静かな空間に響く、俺の変な声と濡れた音、二人分の荒い息遣い。ああくそ気持ちいい。押し寄せる快感の波で、羞恥心とかそのへんのものが押し流されて消えてしまう。消えてしまう。消えてしまえ。そう思って目を閉じる。
「やっ、ぁ、あぅ」
「やっぱ、凌統が一番だな」
「ああっ、やあぁ」
「スキだぜ、凌統」
嘘つけ。
背後の男の動きが早くなる。だらしなく漏れる声が止められない。うなじに噛み付かれて、同時に前を握られて、何が何だか分からなくなって、それでも背筋が震えた。閉じたままの瞼の裏でちかちか、白い星が現れて弾ける。
もうだめ、と言った声は届いただろうか。強く腰を打ちつけられて、俺はみっともなく果てた。じわりと腹が熱くなって、ああ甘寧も果てたのだとぼんやり思った。
息を整えて、後始末をして。靴を履いたままヤってたことには笑えた。嘘だ、あんまり笑えない。
甘寧はもう興味をなくしたかのように、テレビを見ながら一服している。やる事やったら俺なんかもう用なしか。
(あんたが会いたいって言った癖に。)
恨みを込めて甘寧を睨んだ時、インターホンが鳴る。
甘寧はふーと紫煙を吐きながら、ちらりと扉を一瞥しただけで動かない。
「出ないの?客」
「あー、いい。さっき頼んだデリヘルだから」
「・・・あっそ。俺もう帰るから、ついでに出といてやるよ」
「あぁ?もう帰んのか?」
「レポートあるし。帰る」
「あっそ。じゃあな」
あっけなくそう言った男に一瞬ひどい殺意を覚え、すぐに馬鹿馬鹿しくなって俺は扉を開けた。扉の向こうには結構可愛い女の子が立っている。俺に挨拶しかけたのを手で制して、頼んだのあいつだからと言い捨てて甘寧の家を出た。
車に乗って、エンジンをかける。
俺は甘寧にとって、あのデリヘル嬢と一緒だ。あぁでも、本番やらせる上にタダだから、あのデリヘル嬢よりはマシなのか。そう思って、あまりの虚しさに笑いが出た。
「都合が良い、って思ってんだろうね」
甘寧はあのデリヘル嬢をキャンセルするのだろうか、折角だからときっちりやるのだろうか。後者な気がする、まあどうでもいい。
アクセルを思い切り踏む。多少のスピード違反は許してね、おまわりさん。
「冷たいのはどっちだよ」
(俺はこんなに会いてーのに。)
(俺は凌統がいいんだよ。)
(やっぱり凌統が一番だな。)
(スキだぜ、凌統。)
死んじまえ。
あいつも、あの軽薄な口から出た軽薄な言葉をいつまでも大事に取っておこうとしてる自分も。
マジで死んじまえ。
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はじめての18禁&現代パロがこんなのだなんて(自分で言うな)
凌統につめたい甘寧も好物です。
これは、甘寧目線も書く予定。凌統があんまりにも可哀想だ。